ハンディ式レーザー溶接機
  • 製品名(光響製)
    ハンディ式レーザー溶接機
  • 型番FL-AW-1500
  • 価格お問い合わせ

本製品は高出力レーザー溶接機でありながら空冷式を採用する事で、従来の水冷チラー付きレーザー溶接機に対し、重量39 kg、容積0.1㎥の小型軽量化を実現しました。冷却水循環チューブを不要としたハンディ式の溶接トーチは、重量わずか680 gの軽量化と相まって、取り回しも容易となっています。

弊社提供のサブスクサービス(月額40万円 税別)でも、ご利用頂けます。

(*)当社製品を含めたネット検索が可能なレーザー溶接機製品を以下条件で比較した結果に基づき、
業界最軽量という表記を使用(当社調べ、2022年8月時点)
【比較条件】レーザー溶接機、空冷式、出力1500 W

サービス

本製品は下記のサービスをご利用できます。

他関連製品

ハンドトーチレーザー溶接機(旧型)
ハンドトーチレーザー溶接機
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レーザー溶接とは

レーザー溶接とは、レーザー光による熱源を用いた溶接のことであります。

レーザー溶接の原理

パワーの強いレーザー光を材料に集光し照射すると、レーザー光は材料の表面で吸収されます。その吸収されたレーザー光は熱に変換され、熱エネルギーとなって材料の内部に伝達します。伝達した熱によって材料は、局所的に溶融し、接合(溶接)します。これがレーザー溶接の原理です。

レーザー溶接の主な特長

レーザー溶接の主な特長は

  • エネルギー密度が高く、熱影響が部分的に小さいため、熱によるひずみや焼けの発生を抑えることができる
  • 光ファイバーによるレーザー熱源の伝送が容易で、生産性を高くすることができる
  • 非接触で、自由度の高い溶接ができる
  • 従来のTig溶接機やアーク溶接機のような消耗品の管理、調整が不要

です。こういった利点から高品質な溶接が熟練者でなくても容易に可能な為、屋内外での溶接市場で急速に普及しています。

レーザー溶接の主な種類

レーザー溶接の主な種類は
2枚の板を左右に並べてレーザー溶接する

  • 突き合わせレーザー溶接
  • ヘリレーザー溶接

2枚の板を上下に並べてレーサー溶接する

  • 重ねレーザー溶接
  • 重ねスミ肉レーザー溶接
  • T型スミ肉レーザー溶接

があります。
その他、材質や板厚の異なる複数の鋼板を繋ぎ合わせるテーラードブランク溶接、ステッチ溶接、シーム溶接などがあります。
レーザー溶接の主な種類

レーザー溶接のレーザーパワー密度

レーザー溶接は下図に示されているように、加工点におけるレーザーパワー密度を適度に調節して、溶融状態を作り接合させます。
レーザー溶接のレーザーパワー密度

有効に使うウォブリング溶接とは?

ウォブリング溶接

新機能 ウォブリング溶接

ウォブリング溶接とは?ビームを旋回運動させたり、振幅運動させたりしながら溶接線をトレースする方法です。
溶接ビード幅の拡幅と先端形状がお椀形状となり、手送りによるトレース線のずれや、開先が閉じられていない
継手に対しても有効な溶け込み深さを確保できるようになリます。また、溶融池が安定化し、溶接欠陥となるポ
ロシティ発生が抑制されます。近年、ビーム揺動ガルバノモータが小型化されたことで、ハンドトーチ内への組み
込みが可能となり、普及が進行している技術です。

ウォブリングイメージ図



■旋回、エイト(縦)、エイト(横)⇨ 2軸ガルボ:当社スキャナー型精密溶接機に採用
■直線⇨ 1軸ガルボ:当社ハンドトーチ型溶接機に採用

ハンディ式レーザー溶接機とは

本製品は空冷式を採用している為、冷却チラー循環水の定温安定までの暖機時間を不要とし、ワンスイッチ操作直後からレーザー溶接スタンバイ状態となります。ワークへの安全アースクリップ装着後、即座に高品位レーザー溶接を実行できます。チラー不要の為、寒冷環境下において従来の水冷式レーザー溶接機で発生していた結露や凍結が発生しない事、同等のレーザー出力を発振可能な水冷方式に比較してハンドトーチへのケーブル抵抗が低く、作業者の方の取り扱いが容易で正確な溶接作業が行いやすいといった利点もあります。

溶接用途を拡張するウォブリング(wabbling)機能は、コンパクトボディに組み込まれたガルバノモーターにより、ウォブリング幅を最大4 mmまで可変可能です。ウォブリング幅と周期の調整により、見栄えと強度を兼ね備えた幅広ビードやステッチビード等、お客様の用途に合わせた溶接が可能となります。

ハンディ式レーザー溶接機の主な特長

ハンディ式レーザー溶接機

ハンディ式レーザー溶接機は空冷式でコンパクトサイズ

ハンディ式レーザー溶接機の主な特長は

  • 重量39 kgの軽量コンパクトな本体
  • 空冷式でチラー不要
  • 取り回しの良い軽量ハンドトーチ

です。

ハンディ式レーザー溶接機の用途

  • 板金溶接、薄板溶接、パイプ溶接、溶接修理、金型補修、TIG溶接
  • 突き合わせ溶接、コーナー溶接、T溶接、重ね溶接
  • スポット溶接、シーム溶接、ステッチ溶接、テイラー溶接
  • ステンレス鋼板、鉄板、アルミニウム板の溶接

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光響製ハンディ式レーザー溶接機と他社製品の比較

光響製品 他社製品
定格レーザ出力(CW)W 1500 1500
最大レーザ出力
(パルスピーク)W
2500 2500
チラー なし(空冷) なし(空冷)
本体 一体、キャスター付き(移動可能) 一体、キャスター付き(移動可能)
電源 単相 200~220V 単相 200~230 V(D種接地)
サイズ(W×D×H)mm 276×667×542 630×900×880
重量 kg 39 95
溶接速度 TIGよりも4倍速い 板厚が厚くなっても高速溶接が可能
溶接可能板厚 アルミ二ウムで4.0 mmまで可能 アルミ二ウムで4.0 mmまで可能
安全性 セーフティロック機能など レーザー溶接用無線ヘルメット、材料レーザー、プラズマレーザーなど、安全装置が豊富
操作性 タッチスクリーンで簡便な操作が可能 モバイルでの操作が可能

光響製ハンディ式レーザー溶接機の構成

ハンディ式レーザー溶接機 正面

正面

ハンディ式レーザー溶接機 側面

側面

ハンディ式レーザー溶接機 側面

側面

ハンディ式レーザー溶接機 ハンドトーチ

ハンドトーチ

  • 本体
  • ハンドトーチ

光響製ハンディ式レーザー溶接機のオプション

ハンドトーチレーザー溶接機とは別に、フィラー供給装置も購入することができます。

フィラー供給装置
ワイドギャップ溶接や肉盛り溶接の場合、こちらのフィラー供給装置を使用することができます。製品名:フィラー供給装置
価格;お問い合わせ
納期:お問い合わせ

レーザー溶接の手順

2枚のステンレス板をレーザー溶接の手順は下記のとおりです。

  1. 両端の2点の溶接する
  2. 点と点を結ぶように溶接する
  3. 反対側も線を引くように溶接する

レーザー溶接の手順

安全に使用するための注意事項

関連リンク

防護服、保護具等のセーフティーグッズはこちらのページをご覧ください。
レーザー安全製品

ハンディ式レーザー溶接機 溶接加工動画

素材:鉄(厚さ3mm)

素材:ステンレス(厚さ4mm)

素材:鉄系材料

ハンディ式レーザー溶接機 溶接加工サンプル画像

素材:ステンレス (厚さ4mm) 表
素材:ステンレス (厚さ4mm) 裏

光響製ハンディ式レーザー溶接機の加工動画

素材:ステンレス (厚さ3mm)

素材:ステンレス (厚さ1.5mm)

素材:鋼板材 (厚さ3mm)

素材:アルミニウム (厚さ1mm)

素材:鉄 (厚さ3mm)

光響製 高精度ファイバーレーザー切断機とハンディ式レーザー溶接機を用いた加工動画

鉄
素材:鉄

ハンディ式レーザー溶接機の仕様

レーザー発振器 シングルモジュールファイバーレーザー
レーザー発振モード CW(連続)および変調モード
レーザー平均出力 1,500W
レーザー出力制御機能 時間設定スロープアップ/ダウン
レーザー条件設定数 32種類
ウォブリング幅 0 – 4mm
ウォブリング周波数 0 – 300Hz
溶接ガス供給 ODφ6 x ID4mmフレキシブルチューブ
溶接ガス制御 レーザー照射前後任意時間(秒)設定
電源 単相200-220V
外形サイズ 276mm(W) x 667mm(D) x 542mm(H)
重量 39kg

ご利用実績

  • 半導体・工作機械向け精密板金加工メーカー
  • 研磨・表面処理加工メーカー (大阪)
  • 大手電力機器メーカー
  • 金属製建具工事・製造販売
  • 大手建設機械・運搬機械メーカー
  • 工場板金、製函、金属部品、産業用機械メーカー(富山)
  • チューブ・ホースメーカー
  • 船舶艤装品向け金属加工メーカー
  • 大手アルミ建材・電材・土木製品メーカー

* 弊社溶接機製品全体でのご利用実績(サブスク利用含む)

お客様の声

  • 他社のレーザー溶接機は断続的なパルスタイプで溶接がやりにくかったが、光響さんの製品は連続光で溶接がやりやすい
  • いま使用しているレーザー溶接機は保護ガラスがすぐにダメになり交換費用も高いが、こちらの溶接機は長時間使用でき、交換費用も安い
  • 光響製レーザー溶接機は、他社製品より高機能で、さらに1/3以下の値段であり驚いた

よくあるご質問及び弊社回答

レーザー装置導入の経験がありません。大丈夫でしょうか?
レーザー装置は難しい装置でありません。特に本溶接機は下記最小の構成です。
レーザー光源、チラー、コントローラ(本体一体内蔵)、デリバリファイバー、加工ヘッド。
簡単で壊れにくい装置と言えます。
従来のアーク溶接とレーザー溶接の違いを教えて下さい。
アーク溶接は、母材と溶接棒間の放電により母材と溶接棒材料を溶融化〜再凝固一体化させる溶接方法です。
対し、レーザー溶接は母材同士をレーザー熱により直接溶融一体化させる方法です。
母材同士が同種金属であれば、両母材は完全一体化し、溶接欠陥が発生しない高強度・高品位な溶接が可能です。
※ ワイドギャップ溶接や肉盛り溶接が必要な溶接は、オプションのワイヤー送り装置を使用します。
レーザーは危険なイメージがありますが、それを手で扱うハンドヘルド溶接機は危なくないのでしょうか?
はい。安全回路を組んでいます。
トーチ先端の金属チップとアース端子が溶接材料上で通電した時のみレーザー出射する回路です。
トーチが材料と離れた瞬間にレーザーは遮断されます。
これは、ハードインターロックにつき誤射はありません。
装置の見学やデモ溶接は可能でしょうか?
はい。弊社竹田オフィス(新本社)で、ご見学とご体験が可能です。
装置セッティング、取り扱い説明はして頂けますか?
はい。お受け出来ます。また、ご希望ならレーザー安全教育も行います。
当社ラボ(弊社竹田オフィス(新本社))にご来社頂ければ、無償実施致します(2時間程度)。
お客様現地実施をご希望される場合は、見積もりいたします。
販売、サブスクリプションサービスのいずれも可能でしょうか?
はい、どちらも可能です。サブスクリプションサービスにて現場で試用後ご購入もできます。
サブスクリプション中に故障が発生した場合、どのような対応をしていただけますか?
代替え機を納入させていただくか、当該品の修理対応を致します。
修理対応の場合は、修理期間分をサブスクご契約期間に付加延長いたします(減額はありません)。
※ お客様の取り扱い不備や災害等に起因する故障は、上記対応対象外となります。
必要なユーティリティ―を教えてください。
単相200-220V電源と溶接用窒素ガスです。
メンテナンス性とランニングコストを教えてください。
日常メンテナンスとして、ご始業前にトーチ内蔵のレンズ保護ガラス(カートリッジ装填)の状態確認をしてください。
汚損が確認されたら、レンズペーパーを用いてクリーニングを行ってください。
焼き付いている場合は、保護ガラスを交換してください。いずれも簡単です。
ノズルチップは補用品ですが、激しい加工を長時間行うと損耗することがあります。
消耗品(ランニングコスト)は、上記保護ガラスとA08で回答した電気代とガス代です。
消費電力3KW(1kW連続稼働時)、窒素流量10リットル / h@0.25MPa
保護ガラス:¥3,500 / 個、ノズルチップ:¥3,500 / 個になります。
ハンドトーチ内にある保護ガラスの交換方法を教えてください。
1. ほこりが入るのを防ぐために、ノズルを紙テープなどで密封します。
2. 保護レンズ挿入口のネジを外し、保護レンズを引き出します。
3. ほこりが入らないように、挿入口を紙テープなどで密封します。
4. 保護レンズを光に当てるなどしてレンズの汚れを確認します。
5. レンズが汚れている場合は、ゴムリングを外し、汚れたレンズを分解して交換します。
6. 新しいレンズとゴムリングを取り付け、保護レンズを挿入口に戻し、ネジで固定します。
お問い合わせ

関連アクセサリー

写真 型番
製品
仕様 価格
(税抜き)
光学濃度
レーザー保護メガネ LPG-GI レーザー保護メガネ 可視光透過率(VLT):VLT30%
波長と光学濃度(OD):
200〜540nm:OD6+ →〜1KW
900〜1100nm:OD5+ →〜100W
レーザー保護メガネとは、レーザー光から目を保護するメガネです。
ご使用のレーザー波長に対して透過率の低いレーザー保護メガネをご使用ください。
※ 使用シーンの高い「LGP-GI」を大量に在庫確保しております。お気軽にお問い合わせください。
¥17,000 レーザー保護メガネ
LPG-IR-HP LPG-IR-HP レーザー保護メガネ 可視光透過率(VLT):VLT60%
波長と光学濃度(OD):
800-1100nm:OD5+ →〜100W
1060-1070nm:OD7+ →〜10kW
レーザー保護メガネとは、レーザー光から目を保護するメガネです。
ご使用のレーザー波長に対して透過率の低いレーザー保護メガネをご使用ください。
※ 使用シーンの高い「LPG-IR-HP」を大量に在庫確保しております。お気軽にお問い合わせください。
¥17,000 LPG-IR-HP
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レーザープロセシング応用便覧

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レーザープロセシング(レーザー加工)技術を歴史的経緯を踏まえた入門編から、加工技術の基礎と最近の技術までを網羅し紹介。
レーザープロセシング技術は日々進歩し、宇宙、産業、医療、農業などありとあらゆる領域でレーザーを使った技術が導入され活躍しています。
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光・レーザー業界に関わるあらゆる方を対象に、レーザー安全教育セミナーをオンデマンドで開催いたします。
当セミナーは、労働安全衛生法やJIS C6802を網羅したレーザー安全の講義内容となります。
また、従来のセミナーの欠点である分かりにくい静止画の説明は極力廃止して、光響ならではの分かりやすいアニメーション動画で解説をしており、高い評価をいただいております。

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光響のサービス
LaaS:ラース(光響のトライアル、レンタル、サブスク)
Laser as a service(レーザーアズアサービス)の略称です。
Laser as a serviceは、「モノとしてのレーザー」から、「サービスとしてのレーザー」に革新させていくサービスです。
レーザー製品を「所有」することから、レーザー製品が必要なときに「利用」するへ!

LaaS