フェムト秒レーザーとは
フェムト秒レーザーとは、フェムト(1×10-15)秒という超短いパルス幅をもつパルスレーザーであり、超短パルスレーザーと言われます。光は1秒間に約30万km(地球7周半の距離)を進むほど高速でありますが、その光でさえも1フェムト秒の間には約0.3 μm程度しか進むことができません。
光響は、研究用フェムト秒レーザーを開発するパイオニアであります。累計300台以上販売しております。
フェムト秒レーザーの原理
パルスレーザーの発振方法は、変調法、Qスイッチ法、モード同期法の3つに分けることができまして、フェムト秒レーザーの発振にはモード同期法が使われます。
モード同期は、下図のように共振器内の発振モード(縦モード)間の位相関係が固定されている状態(Phase lonking)のことを言います。モード(青、緑、赤の線で表した波長の光)の位相が揃っており、各波長の山が揃った部分でのみ、パルスが発生し、このパルスの一部が共振器内を一周することに、共振器の外に出ることにより、パルス列が生成されます。
フェムト秒レーザーの共振器(発振器)からは、nJレベルのパルスエネルギーしか得られないため、加工用に使用するためにはμJ以上に増幅する必要があります。ただ、フェムト秒レーザーはパルス幅が非常に短いため、パルスエネルギー/パルス幅で計算されるピーク出力が非常に高くなります。フェムト秒レーザーをそのまま増幅していくと、光学媒質の破壊(光学的破壊閾値強度:約10 GW/cm2) によりパルスのピーク出力が制限されてしまうため,フェムト秒レーザーを一旦ナノ秒レベルまで伸長し,その後増幅し,最後にフェムト秒までパルス圧縮を行う「チャープパルス増幅法(CPA法)」が必要となります。
光響製品ラインナップ
フェムト秒レーザーのセレクションガイド表
光響製フェムト秒レーザー(fsレーザー)のラインナップを示します。波長1.0μmのモード同期Ybファイバーレーザーキットをはじめ、波長1.5μmのモード同期Erファイバーレーザーキット、波長0.9μmのモード同期Ndファイバーレーザーキット、波長0.8μmのモード同期Tiサファイアレーザーキット、波長1.0μmから2.4μmまでの広帯域光を生成できる広帯域光コムキット、再生増幅器を組み込んだ加工用IRフェムト秒レーザー、加工用グリーンフェムト秒レーザー、加工用UVフェムト秒レーザーを開発し販売しております。
フェムト秒レーザーの光源
その他のフェムト秒レーザー関連製品
光響製以外のフェムト秒レーザー製品
即日、短納期で購入可能な製品
光響
FL-MLYb-kit
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¥980,000(税抜き)
LDなし:¥880,000(税抜き)
即納〜2週間
フェムト秒レーザーに関するニュース
招待講演
- 2020年11月17日(終了)「第94回レーザ加⼯学会講演会(Webカンファレンス)」についてのお知らせ
- 2020年8月19日(終了)「第81回 応用物理学会 秋季学術講演会シンポジウム」についてのお知らせ
プレスリリース
LaaS:ラース(光響のトライアル、レンタル、サブスク)
Laser as a service(レーザーアズアサービス)の略称です。
Laser as a serviceは、「モノとしてのレーザー」から、「サービスとしてのレーザー」に革新させていくサービスです。
レーザー製品を「所有」することから、レーザー製品が必要なときに「利用」するへ!