導入実績のある業界
半導体業界
半導体レーザーのNFP (Near Field Pattern)の観察例
半導体レーザーや光ファイバーといった光素子のビーム特性を知るためには、出射端近傍におけるビームプロファイル(N.F.P. :near field pattern、ニアフィールドパターン)と、出射端から十分に離れた場所でのビームプロファイル(F.F.P.: far field pattern、ファーフィールドパターン)の測定が必要です。光響では、微小ビーム径測定光学系を使用した半導体レーザーの NFP測定光学系オプションも用意しています。光学分解能0.6μmでの観察が可能です。

自動車業界
LiDARの観察例
主に近赤外線レーザー光を対象物に照射するLiDARのビーム観察には、広い観察視野のビームプロファイラが求められます。光響のLBP−Bシリーズは、最大800 x 800 mmのスクリーンサイズまでバリエーションを揃えています。

レーザー加工機業界
レーザー乾燥の観察例
レーザー乾燥は、レーザビームを広範囲に照射し、対象物を加熱・乾燥させる方式です。従来の加熱炉方式に比較し、省エネ・省スペース化が図れます。レーザー乾燥は、バッテリー箔の乾燥、塗料の乾燥、食品の乾燥など、さまざまな用途に応用されています。レーザー乾燥では、レーザー照射範囲内のレーザーパワーの均一性が重要になります。光響のLBP−Bシリーズを使用することで、広いレーザー照射範囲を一度に測定できます。LBP−Bシリーズは、最大800 x 800 mmのスクリーンサイズまでバリエーションを揃えています。
11kW ファイバーレーザー乾燥機のビーム観察事例
ファイバーレーザー:11 kWの最大パワー、ビームサイズ200 x 200 mm、出力時間0.5秒にて照射
ビームプロファイラ: LBP-B200 (スクリーンサイズ200 x 200 mm)、露光時間80 μsにて撮影

レーザー照射面は緑色に表示されており、レーザーパワーが均一であることが確認できました。

医療業界
レーザーメスの観察例
レーザーメスのレーザーは、レーザーパワーが高く発散角も大きいため、従来のビームプロファイラーでは観察できませんでした。光響のLBP−Bシリーズを使用することで、アッテネータ(減衰器)を使用することなく、直接大口径のビーム観察が可能になりました。LBP−Bシリーズは、最大800 x 800 mmのビームサイズ、最大パワー密度10 kW/cm2まで対応できます。



研究機関・大学
人工衛星の測距用レーザービームの観察例
人工衛星測距用のレーザーは、光学系の定期的なメンテナンスが必要とされます。従来は、1 km離れたターゲットにビームを照射して確認していましたが、夜間に行う必要や人に照射する危険性もありました。光響のLHB−Bシリーズを採用することで、レーザー照射用望遠鏡内で照射角度の点検が可能になりました。
人口衛星までの距離を正確に測定することで、地殻変動を測定したり正確な海図を作成できます。
測定イメージ図

観察画像

レーザー発振器の直後

望遠鏡の直前
発散角の測定データ (LaseViewビームプロファイラソフトウエア)
