光学フィルタ
Thorlabs(ソーラボ)の光学フィルタは、誘電体コーティング付きフィルタ、色付きガラスフィルタ、ND(減光)フィルタ、空間フィルタ、ファブリペローチューナブルナローバンドパスフィルタ、液晶チューナブルフィルタなど、さまざまなタイプのフィルタをラインナップしております。お使いいただきやすいよう、フィルタの多くはマウントを取り付けた状態でご提供しています。また、キットもご用意しています。
NDフィルター
反射型NDフィルタ、吸収型NDフィルタ、反射型可変NDフィルタをご用意しています。また、多くのフィルタは便利なキットでもお買い求めいただけます。
吸収型NDフィルター、マウント無し

特長
- 4種類のサイズから選択可能
- Ø12.7 mm(1/2インチ)
- Ø25 mm
- Ø50.8 mm(2インチ)
- 50.8 mm× 50.8 mm(2インチ×2インチ)
- 光学濃度
- Ø12.7 mm(1/2インチ)、Ø50.8 mm(2インチ)および50.8 mm(2インチ)角フィルタ:0.1~6.0
- Ø25 mm:0.1~8.0
- 低出力の用途に(< 1 W)
- 吸収型ガラスが多重反射を抑制
Thorlabs(ソーラボ)の吸収型NDフィルタは0.1~8.0の範囲の光学濃度で、4種類のサイズをご用意しています。
反射型(金属)NDフィルタとは異なり、各吸収型NDフィルタは400~650 nmの可視域で均一な吸収係数を示すSchott社製ガラス基板から製造されています。使用するガラスのタイプや厚さを変えることによって、4種類のSchott 社製ガラスから全ての吸収型NDフィルタを製造しています。ガラスのロット毎にバラツキが生じるため、Thorlabs(ソーラボ)では定量的な測定をされる前に、光学系内でフィルタの校正を行っていただくことをお勧めしています。
NDフィルター、マウント付き、ARコーティング付き : 650~1050 nm

特長
- 近赤外光を減衰(650~1050 nmスペクトル対応のARコーティング)
- 光学濃度は0.1~6.0
- マウント付きØ25 mmフィルタ
- ARコーティングにより、光学システムでの後方反射を低減
- 低出力の用途に適した製品(< 1 W)
- コーティング範囲と型番を刻印
Thorlabs(ソーラボ)は、両面に650~1050 nmスペクトル対応の広帯域ARコーティングが施された、最も一般的なマウント付き吸収型NDフィルタをご提供しています。
フィルタに施された高性能多層広帯域Bコーティングは、波長範囲650~1050 nmで表面反射率が最小となるよう設計されているため、迷光が低減されます。 これらのコーティングは、光がフィルタ表面に垂直入射する場合に、指定された波長域にわたって0.5%未満の平均反射率をご提供します。
これらのフィルタは、刻印付きØ25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)レンズチューブSM1L03に取付けられています。このレンズチューブは、Thorlabs(ソーラボ)のケージシステムやレンズチューブのような、様々な精密なオプトメカニクス部品で利用可能です。
フィルタをマウントから外す必要がある場合には、フィルタをマウントに固定している固定リングを緩めてください。Thorlabs(ソーラボ)はこの固定リングに適したスパナレンチを取り揃えております。
波長フィルタ
ハードコーティングバンドパスフィルタは、中心波長UV~近赤外(NIR)域において高い透過率を有し、耐久性も高く長寿命です。主要な波長のレーザに対応したマシンビジョン用およびウェッジ付きのハードコーティングのバンドパスフィルタもございます。
高性能のエッジパスフィルタとして、ロングパスフィルタとショートパスフィルタをご用意しています。
ノッチフィルタは、バンドストップまたは帯域阻止フィルタとも呼ばれ、レーザからの光を遮断するような用途に適しています。また、シリコン(Si)フォトダイオード用スペクトル特性平坦化フィルタ、中赤外(MIR)域の光をブロックする赤外(IR)域ブロックフィルタ、ならびにダイクロイックミラー/ビームスプリッタもご用意しています。
薄型ロングパス/ショートパスフィルタおよびノッチフィルタはコンパクトな実験系構築の際にご使用いただけます。フィルタのセットは、顕微鏡や蛍光イメージング用にご用意しています。
また、ダイクロイックカラーフィルタは、単体のほかにセットでもご提供しています。ホットミラーおよびコールドミラーは、熱影響による深刻なダメージが想定される実験での使用に適しています。
高消光ブロックフィルタは自発的パラメトリック下方変換(SPDC)での使用に適しています。バンドパスフィルタとロングパス/ショートパスフィルタはキットでもご用意しています。
UV/可視(VIS)域用ハードコーティングバンドパスフィルタ

特長
- 遮断波長範囲で優れた透過阻止特性
- Tavg < 0.01%(中心波長248~266 nm、289 nm、330 nm、350 nm)
- ODavg ≥ 4 (中心波長300 nm、343 nm、351 nm)
- ODabs > 5(中心波長355~694 nmのFBHとFLHシリーズフィルタ)
- ODabs ≥ 2(MVFシリーズフィルタ)
- ネジ無し外径12.5 mm、25.0 mm、またはM27 x 0.5外ネジ付きをご用意
- 中心波長: 248 nm~694 nm
- ハードコーティングバンドパスフィルターキットもご用意
- バンドパスフィルタのサイズは特注も可能です。お問い合わせください。
ハードコーティングバンドパスフィルタは、主にYb:YAGレーザ、Nd:YAGレーザ、HeNeレーザ、アルゴン(Ar)レーザ、半導体レーザの波長特性を改善するように設計されており、遮断波長域での優れた透過阻止特性(中心波長248~266 nm、289 nm、330 nmと350 nmではTavg < 0.01%、FBHとFLHシリーズはODavg ≥ 4、MVFシリーズはODabs ≥ 2)と設計波長における透過率≥85%(深紫外域フィルタのみ透過率≥45%)を実現しています。
型番がFBHとFLHから始まる製品は厚さ3.5 mm、外径Ø12.5 mmまたはØ25 mmのフィルタをご用意しています。Ø25 mmフィルタについては、Thorlabs(ソーラボ)のドロップイン式で使用できる蛍光イメージング用吸収フィルタの代替品としてもご利用いただけます。型番がMVFから始まる製品は、M27 x 0.5外ネジ付きの黒色アルマイト処理アルミニウム製筐体に取付済みで、 M27 x 0.5ネジ付きマシンビジョンレンズ取付用です。
これらのフィルタの透過帯域では、選択されたフィルタに応じて1~85 nmのFWHMと、傾斜の急峻なカットオン/カットオフ特性が得られます。仕様に記載されているフィルタの中心波長と透過帯域幅は、表面に対して光が垂直に入射した場合の値です。入射角(AOI)が0°より大きい場合、中心波長は短波長側にシフトし、透過帯域の形状も変化します。FHWMが1~ 5 nmの範囲にある透過帯域のフィルタは、特にこのようなシフトの影響を受けやすくなっています。
これらのバンドパスフィルタには、UV溶融石英(UVFS)基板(型番がFBHおよびFLHで始まる製品)またはEagle XG®*ガラス基板(型番がMVFで始まる製品)上に、耐久性に優れたハードコート誘電体コーティングが施されています。この薄膜の構造は基本的に1/4波長層を調整して積層したものであり、それらの干渉効果を利用してスペクトルを分離しています。フィルタのコーティングは高密度であるため、1枚の基板上に構築することができ、それにより安定した長寿命のフィルタが実現されています。このコーティングは、高品質な光学素子を使用する際に必要とされる通常のクリーニングや取扱いに耐えられます。
FBHおよびFLSシリーズフィルタは黒色アルマイト加工されたアルミニウム製リング筐体に取付けられており、筐体には設計上の光の伝播方向を示す矢印が刻印されています。リング筐体により取り扱いが容易で、散乱も制限されるため透過阻止性能(OD値)も向上します。これらのフィルタは、当社の様々なフィルターマウントやフィルターホイールに取り付けることができます。筐体には取付用のネジがないため、当社の内ネジ付きレンズチューブに取り付ける際は固定リングが必要になります。なお、筐体からフィルタを取り外すとフィルタに損傷を与える危険性が非常に高くなるため、取り外しはお勧めいたしません。
MVFシリーズフィルタは、M27 x 0.5外ネジ付き黒色アルマイト処理アルミニウム製筐体に取り付けられており、当社のM27 x 0.5ネジ付きマシンビジョンレンズへの取付用です。筐体には型番、中心波長ならびにFWHMが刻印されています。
赤外域(IR)用バンドパスフィルタ、 中心波長1.75~12.00 µm

特長
- 中心波長:1.75~12.00 µm
- 広帯域フィルタ バンド幅:500 nm(FWHM)
- 狭帯域フィルタ バンド幅:100~250 nm (ガス吸収線用に設計)
- 中心波長における最小透過率:60%以上
- Ø25 mmまたはØ25.4 mm(Ø1インチ)のマウント付きフィルタ(有効径Ø21 mm)
黒色アルマイト加工されたリングに接着剤で固定されており、Thorlabs(ソーラボ)のSM1レンズチューブに取り付け可能です。これらのフィルタはコーティングされた1枚の基板から製造されているため、Thorlabs(ソーラボ)のUV域、可視域、近赤外域のバンドパスフィルタよりも長寿命です。
このようにして作られたフィルタはマウント無しでご使用いただいても損傷はしにくいですが、透過阻止域の透過率に影響が現れる可能性があります。
なお、このフィルタはご購入後にマウントから取り外すことはできません。マウント無しのフィルタをご希望の場合はお問い合わせください。
このバンドパスフィルタをご使用いただくと、簡単に不要な波長の光を除去し、特定の波長域の光だけを透過させることができます。このフィルタは基本的には真空蒸着で形成された薄膜によるファブリペロー干渉計であり、偶数次スペーサ層で分離された2つの反射層から構成されています。このような反射層は、高低2種の屈折率からなる物質で構成され、反射率は99.99%を超えることがあります。スペーサ層の厚みおよび反射層の数の両方または片方を変えることで、フィルタの中心波長および帯域を変えることができます。
