Fraunhofer(フラウンホーファー)について
欧州最大の科学技術分野における応用研究機関であるフラウンホーファー研究機構は、民間企業や公共機関向け、また社会全体の利益を目的として、実用的な応用研究を行っています。
特に、光応用技術では多くの実績があり、様々なレーザー応用分野を発表しています。
100 GHzバランス型光検出器モジュール
概要
1 T/bsを超えるコヒーレント通信アプリケーション向け高速光検出モジュール
技術的背景
高速バランス型光検出器モジュールは、次世代通信コヒーレント光通信リンクの開発において重要な技術です。これらの研究開発リンクはシンボルレートの点で常に一歩先を行くため、受信側には最先端を超えるRF帯域幅を備えた光検出器モジュールが必要です。90°光ハイブリッドと組み合わせることで、バランス型光検出器は、デュアル偏波高次QAM信号を検出するためのコヒーレント受信機の機能を提供します。
モジュール内の光検出器チップは、成熟したInP技術に基づいており、Telcordiaおよび宇宙仕様のプロセスを提供するFraunhofer HHIのウェーハプロセスラインで製造されています。チップはFraunhofer HHIの施設でパッケージングされています。
特徴
- 最大100 GHz、3 dB帯域幅
- 光90°ハイブリッドによる128GBaud x-QAM信号の検出
- 内蔵バイアスネットワーク
- 低バイアス動作
- 1 mm RFコネクタ
アプリケーション
- 通信
- コヒーレント試験・計測システム
- マイクロ波フォトニクス
技術仕様
- 3 dB帯域幅:最大100 GHz
- 波長:1480 nm – 1620 nm
- 低暗電流:< 100 nA @ 3V
- バイアス電圧:+2 Vおよび-2 V
- 1 mmメスRFコネクタ
- RF出力:50Ω整合
- 光入力:SC/APC PM SMFファイバー