IVY

IVY
高周波位相ノイズを抑制する光フィルターキャビティモジュール

高いスペクトル純度を持つ狭線幅レーザー光は、幅広い原子・分子・光学(AMO)実験に不可欠です。
IVYは、特許取得済みの真空光共振器設計とPDHロック(Pound-Drever-Hall法)を組み合わせることで、高周波位相ノイズを受動的に抑制します。

狭線幅レーザーの高周波位相ノイズ抑制

IVYは、コンパクトなラックマウント型装置で、実験に必要な高いスペクトル純度を実現します。

本モジュールは、真空ファブリ・ペロー型フィルター共振器、遠隔でのモード監視用カメラ、入出力ビーム用のシングルモード偏波保持ファイバーコネクタを搭載しています。
また、ファイバーノイズキャンセリング用の光学系をオプションとして追加できます(ロック制御用電子回路は含まれません)。
さらに、他社レーザーメーカー製のテーパー型光増幅器を組み込むためのスペースも備えており、IVYは高出力用途にも対応可能です。

IVYによるノイズフロアの低減

IVYは、2量子ビットゲートの忠実度を向上させることで、AQT社の量子コンピュータの性能を大幅に改善します。

位相ノイズの抑制
位相ノイズの抑制

IVYは、10,000以上の共振器フィネスと標準的な線幅150 kHzを備え、高周波位相ノイズを効果的に抑制します。
数百kHzからGHz帯にわたる周波数成分を受動的にフィルタリングすることで、位相ノイズを低減します。

IVYの光共振器は、Pound-Drever-Hall(PDH)法を用いてレーザー光源に安定化されており、市販されているほとんどのロック制御用電子回路に対応しています。
光共振器からの最大出力は20 mWですが、本モジュールにはテーパー型光増幅器を組み込むことができ、研究用途に応じて、より高い光出力を実現できます。
また、他の波長帯で研究を行っており、レーザー光のスペクトル純度を向上させたい場合も、AQTがサポートいたします。

仕様

波長 729 nm(その他の波長はお問い合わせください)
キャリア周波数から1 MHz離れた位置でのノイズ抑制量 ≥ 18 dB
キャリア周波数から2 MHz離れた位置でのノイズ抑制量 ≥ 25 dB
キャリア周波数から3 MHz離れた位置でのノイズ抑制量 ≥ 30 dB
相対透過効率 ≥ 40%
最大光入力パワー 40 mW
共振器フィネス 10,000(標準値)
共振器の半値全幅(FWHM) 150 kHz(標準値)
共振器の自由スペクトル領域(FSR) 1.5 GHz
モジュール寸法 高さ3U × 幅444 mm × 奥行423 mm