量子重力計|Exail(iXblue Photonics)
量子技術とレーザー冷却原子を用いた自由落下型絶対重力計
Exailの絶対量子重力計(AQG)は、量子技術と原子-光相互作用に基づく絶対重力計で、10 nm/s2の比類ない精度を提供します。レーザー冷却した原子を真空中で自由落下するテストマスとして使用することで、自己参照を可能にしています。
2015年以来、AQGは量子技術を利用した初の市販重力計となっています。国際度量衡局(BIPM)に承認された原子干渉計の原理に基づいて構築されたAQGは、高精度でトレーサブルな重力測定の標準となります。その内蔵設計により、量子物理学の知識を必要とせず、簡単に導入することができます。
特長
- 感度、安定性、再現性において10-8 m/s2 (1 μGal)レベルの絶対重力測定
- 数秒から数年にわたる連続データ取得
- 持ち運びが可能なため、サーベイ、基準局ネットワークのタイムラプス測定、または定点測定を同じ装置で実行可能
アプリケーション
- 地球物理学(貯留層モニタリングと測地学)
- 土木工学(地下イメージング)
- 計測学

高品質な重力データの提供
Data from V. Ménoret, et al., Gravity measurements below 10-9g with a transportable absolute quantum gravimeter, Nature Scientific Report, 8:12300 (2018)
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AQGは、短い積分時間で数µGalの分解能に達する調査(図1)、1µGalでのリファレンス・ステーションとタイムラプス測定(図2)、超高感度でドリフトのない長期連続重力モニタリング(図3)を実行できるフレキシブルな重力センサーです。
これらのgの値は、局地的な潮汐、大気圧、傾斜偏差、海洋負荷から補正されています。図2において、エラーバーは1時間の積分時間で計算されたデータセット全体のアラン偏差の値に対応し、これはこの測定の統計的不確かさに相当します。
この中断のない時系列は1ヶ月続き、局地的な潮汐を示しています。データが長い期間にわたって平均化された場合、AQGはドリフトのないサブμGal安定性を提供します。